2006年5月28日掲載記事

精神障害者支援の錦江湾作業所 移転、存続へ〜鹿児島市和田町に〜

 建物の老朽化で退去勧告を受けて存続が危ぶまれていた、精神障害者のための錦江湾共同作業所(鹿児島市南栄2丁目)の移転先が同市和田町に見つかった。同作業所を運営するNPO法人「かれん鹿児島」(村川三朗理事長)が27日、鹿児島市で開いた総会で報告した。
 同作業所は元交通局南営業所の建物(1973年建築)を借りて、1988年に開設。現在25人が登録し、公園清掃や箱折り、菓子作り、園芸などを行っている。2月中旬、交通局側から「老朽化が著しく危険な状態なので、移転先を早急に探してほしい」との申し出があった。
 新しい作業所は和田町の国道225号沿いにあり、2階建てで延べ床面積は約100平方メートル。入居は6月1日。400平方メートルほどあった現在の作業所より手狭で園芸用の畑はないが、駐車場や調理設備があり、作業所のメンバーは「将来、コーヒーや軽食なども提供したい」と夢を膨らませている。
 ただ家賃が現在の2倍以上となるほか引っ越し費用などもかさみ、同作業所の運営はかなり厳しくなっているという。同作業所では6月3日と24日、午前10時からフリーマーケットを計画。寄付や品物提供などの協力を呼びかけている。詳細は同作業所=099(266)1896。
南日本新聞



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