2006年5月12日掲載記事

精神障害者、相互理解が必要 城陽・ネット設立で記念講演

 精神障害者の社会復帰や自立促進を目指す「山城北地域精神保健福祉ネットワーク」が12日設立され、京都府城陽市寺田の文化パルク城陽で記念講演会を開いた。先進地の島根県から来た牧野由美子出雲保健所長の講演に約140人が聞き入った。
 同ネットワークは、山城北保健所管内の7市町(宇治、城陽、八幡、京田辺久御山、井手、宇治田原)や社会福祉協議会医療機関、社会復帰施設など50団体からなり、精神障害者への理解を深める活動や地域での生活支援を目的に立ち上げた。講演に先だって開いた運営会議で正式に設立を決めた。
 講演で牧野所長は、島根県で2000年から取り組み中の長期入院患者の退院促進活動を紹介。関係機関の交流や病気への理解を促す活動で、長期入院患者の約4分の1が退院したことなどを説明し「情報交換や交流など関係者の相互理解が必要」と訴えていた。
京都新聞) - 5月12日20時9分更新



管理人。