2006年5月23日掲載記事

障害者就労訓練作業所、喫茶「あしすと」好評 〜4月に開設 21人「交流の拠点に」/鹿児島市

 鹿児島市鴨池2丁目の市精神保健福祉交流センター2階に先月オープンした、喫茶「あしすと」が好評だ。障害を持つ人が調理の下ごしらえから接客、清掃まであらゆる仕事をこなし「多くの市民に来てもらい、交流の拠点にしたい」と張り切っている。
 障害者が就労訓練する小規模作業所(光文與志所長)として、市精神障害者家族会連絡協議会が開設した。管理栄養士の蔵ノ下恵子店長の指導のもと、登録した21人が体調を見ながら“勤務”している。
 人気は健康を重視した日替わりランチ。有機野菜をたっぷり使った低カロリーメニューを500円で提供する。サービスランチは300円に価格を抑えた。昼食時には約20席の店内が満員になることも多い。
 調理場を手伝う同市の男性(57)は「みんなと一緒に仕事をしながら、充実した日々を送っている」と笑顔。同市の女性(20)も「掃除や接客など、楽しく働いている。たくさんの人に気軽に来てもらいたい」と話す。
 光所長は「スタートしたばかりだが、みんなが社会に貢献できる喜びを感じているようだ。少しずつ自信をつけ、就労につなげてもらいたい」と期待している。
 喫茶「あしすと」は午前9時半−午後3時半まで。火・水曜日休み。近くであれば配達も可能。
南日本新聞

夜回り先生:「子どもは大人みんなで育てて」 水谷修さんが講演−−松山 /愛媛

 夜の街で子どもたちに声をかけて指導し、「夜回り先生」の通称で知られる水谷修さん(50)=元横浜市立高校教諭=が22日、松山市堀之内の松山市民会館で「さらば哀しみの青春 今私たちにできること しなければならないこと」と題して講演した。
 平成になって初当選した県内の若手市議らで作る「愛媛平成市議の会」が主催。約1時間半の講演に約600人が聴き入った。
 水谷さんは15年前から夜回りを始めたきっかけなどの体験談を語った。その中でリストカット自傷)する少年らに出会ったことなどを説明。「世の中がイライラしているが、子どもをしかるのではなく、美しい、優しい言葉を使い20〜30年後の教育を考えることが必要です」と話した。
 最後に「愛媛の子どもたちは大人みんなで育てないといけない。朝にでも道路に出て、一人の少年が寂しそうに歩いていたら『どうしたの』と声を掛けてほしい」と訴えた。【藤田健志】

5月23日朝刊
毎日新聞) - 5月23日18時1分更新



管理人。